春を待ちわびて 投稿日 2021/01/02 更新日 2022/03/27 著者 cotone カテゴリー 和歌こらむ (紀友則) 花のかを 風のたよりにたぐへてぞ 鶯さそふ しるべにはやる 梅の花の香りを、風に届けてもらおう。鶯を誘う道案内として。 春の風物詩である梅は咲いているのに、鶯がいない。ここは風に案内人になってもらい、梅の香りをあちらこちらになびかせ、鶯に春を知らせようという歌です。 梅の花に惹きつけられて、鶯が歌ってくれたら、もう春は完成なんだ。さあ早く、鶯を呼んで来ておくれ!というストーリー性がこの和歌の情緒であり優れた和歌の1つです。 シェア ツイート ブックマーク LINE Pocket Pinterest 春 紀友則