長寿と松とお正月。

お正月も3日目。

本日はお正月にちなんだ和歌をご紹介したいと思います。

お正月に飾る松。

平安時代のこんな風習からきていると云われています。

壬生忠岑

子の日する野辺に小松のなかりせば 千代のためしに 何をひかまし

子の日の遊びに、小松がないのなら、千代長寿の祈りに何を引こうというのか。

正月(立春)初めの子(ね)にあたる日。

野辺に出て小松をひき抜いて長寿を願う、または引き抜いた小松の根の長さで長寿を占う遊び事です。

京都では根引き松といって、根が付いた松が門松として飾られます。

季節は冬、雪の中でジッと耐えしのぎ

強く、広く、深く根を張っている

そんな植物や動物や人の努力が

陽の光を浴びて咲き誇る

そんな 2021年春 を迎えたいですね!