1.アート書道について

書道の世界にも、前衛書道というアート書道なるものがあります。大きな書道展覧会にもしっかりと組み込まれている部立てです。

文字の形を守りつつも、縛られすぎず、文字造形美を極限的に表現する、まさに文字と筆、墨と紙が織り成す書道アートです。それは書道か、美術か、という論点もあるくらいです。

言音のアートコースは、楽しい書道・深い書道・人に喜ばれる作品作りなどを目的として、もう少し身近な『書道で自己表現する』という位置ずけでこちらのコースを作りました。

とはいえ、基礎(型)からはみ出たものが型破りな作品となるように、何事も基礎なくしては難しい事もあります。

書道でもって自己表現をするのに、書道の基礎と魅せ方をアドバイスさせて頂くのが、こちらのコースの趣旨だと思っていていただければと思います。楽しく、でも本気で書道作品を作って行きたい、そんな方にはうってつけのコースです。

2.お稽古の進め方・流れ

進め方〉

アートコース開始から1ヶ月間は、基礎シートで練習していただきます。

2ヶ月目からは、他の生徒さんと同じ課題に取り組んでいただきます。

当サロンのアートコースの特徴は、お題を一文字又は活字体の言葉を出しますので、それを表現した作品を作っていただきます。筆に制限はありませんので、思うまま表現をしてください。

流れ〉

毎月頭に、課題文字が出されます。それをアート書道で表現していただきます。

その後はプランに沿った添削を行います。作品を写真に撮って言音まで送信してください。

作品を出品する方は、最終的に出来上がった作品を写真にとり、毎月の締切日までに言音宛へ送信提出してください。

3.必要なお道具

アート書道コースで必要なお道具は以下8点です。

  • 画仙半紙
  • 固形墨(黒墨・青墨)
  • 水差し
  • 下敷き
  • 文鎮

お持ち運びをする必要がある方は、この他にケース、筆巻きが必要になります。ご自宅でのお稽古でしたら上記の8点で十分だと思います。筆置きはお好みで、あってもなくてもどちらでも大丈夫です。

お道具選びにお困りでしたら、ぜひお問い合わせください。

4.お道具のお手入れ

〈お筆〉

根元まで下ろして使う筆は、根元に墨が残らないようによく洗います。固形石鹸で優しく洗うのも良いでしょう。そのあとは、筆の方に指で整え、穂を下向きにして吊るして乾かします。

〈硯〉

使用後は、速やかに洗いましょう。

〈固形墨〉

墨をすったあと、すぐに書き損じた半紙などで水分を拭き取りましょう。墨をすったまま放置しておくと、ひび割れの原因になります。

〈下敷き〉

下敷きは、ゆるく丸めて保管しておきましょう。あまりしっかりと折りたたむと、素材によってはシワの原因になります。