書道サロンが解説！字が苦手な子供へ大人はどう伝える？

字の形を正しく理解できていない

バランスがあまりに悪い場合は、正しい形が理解できていない可能性があります。マスに点線のある小学校低学年用の漢字練習帳で、まずはバランスを意識する練習をしましょう。

字の書き順を間違っている

間違った書き順で覚えてしまっていると、正しい形になりにくくなってしまいます。日本語には書き順の法則があるため、確認しながら根気よく練習しましょう。コツさえ掴めばバランスよく書けるようになります。

スピードが速すぎる

せっかちな人に多い理由の一つで、とにかく書くスピードが速いため、字がきたなくなります。丁寧にゆっくりと落ち着いて書くことを意識しましょう。

姿勢が悪い

字を書く時の姿勢が悪いと、自然に字も曲がってしまいます。猫背や左右に傾いている姿勢だと、字を書く以外にも様々なことに悪影響を及ぼします。正しい姿勢が取れているか、定期的にチェックしましょう。

字を書き慣れていない

スマホやタブレットを使うため、字を書き慣れない子供が増えています。特に小学校低学年の場合はまだまだ発展途上であり、書き慣れることで字はどんどん上手くなります。まずは多くの文字を書くことから始めましょう。

文字を書くことが苦手な子がいる理由は、環境や性格的なものと、書けないものがあります。急ぐあまりに字が乱れる、性格が大雑把である場合は、落ち着いて丁寧さを心掛ければ改善します。書けない場合は文字の形がまだ理解できていないことや手先が不器用なことがあります。それは個性でもあるため、少しずつ練習を重ねることが大切です。

書き方の基本的な教え方

字の形にこだわる前に、まずは以下の点を確認しましょう。

• 鉛筆の持ち方は正しいか
• 正しい姿勢をとる
• お手本をよく見る
• 書き順が正しいかチェック
• 焦らず落ち着いて丁寧に

また、線をまっすぐ書くことができるかも大切です。上から下、左から右へと、まっすぐな線が書けるようになるまで、繰り返し練習するとよいでしょう。

伝え方

伝え方を間違えると、子供はやる気がなくなり、大人もイライラしてしまいます。正しく注意できるよう、以下の点に気をつけましょう。

・叱らない、否定しない

字を書くことが苦手であることを頭ごなしに叱ったり否定したりすると、子供は委縮してしまいます。また、練習の結果がすぐに出ない場合も、よいところは褒め、書くことを嫌いにならないよう穏やかに見守りましょう。

・字を書いている様子を見る

書いた文字だけではなく、実際に書いている様子を見てみましょう。

姿勢が悪くないか、鉛筆の持ち方は間違っていないか、集中しているかなど、大人が客観的に判断することで問題が分かり、適切な対処方法が見つかります。

・本人に自覚させる

字がきたないことを本人が分かっていない場合は、まずは自覚させることから始めます。その際、「字がきたない」と一言で済ませるのではなく、具体的に読める字と読めない字を一つずつ指摘しましょう。

・上手くできたら褒めよう！

字が少しずつでも整ってきたら、惜しみなく褒めてあげましょう。練習へのモチベーションアップとなり、自信にも繋がります。