仮名臨書とは

仮名を臨書する、とは和歌が書かれた古筆を真似て書くことです。

臨書とは主に3つの意味に分かれ

形臨・・・字形や用筆を模倣して書く

意臨書・・・意図を汲み取り書く

背臨・・・上記を習得し記憶して書くこと

を指します。

古筆とは、一般的に平安・鎌倉時代の歌集を書いた筆跡を指します。

元々は巻子本や冊子本であったものが茶道の隆盛や保管の問題などにより切断され断簡となりました。

仮名文字は私たちが普段使う平仮名も多く、美の教祖である古筆を臨書をすることは、普段の手書き文字の美にもつながることになります。

つまり、仮名臨書とは古筆を学び、和歌に親しみ、流美な文字を習得するというまさに一石三鳥の学びなのです。

文字が子供っぽい、という多くのお悩みは文字の形だけでは無く、むしろ文字の並びに原因があることが多いです。いくつかの文字を流れるように美しく書くことこそ、今でいう美文字につながるのです。

仮名の法帖は、それぞれに書きぶりが違うので、漢字臨書と同じように、1つの古典法帖を習得したら、次の古典法帖に入る。というのが王道の仮名臨書学習法です。

古筆の種類

和歌が書かれた古筆は、元々は巻子本や冊子本であったものが茶道の隆盛や保管の問題などにより切断され断簡となりました。それらが保管されていた場所や地名、由来などにちなんで、切断されたそれぞれの断簡には名前がついています。

  • 高野切第一種
  • 高野切第二種
  • 高野切第三種
  • 元暦校本万葉集
  • 関戸本古今和歌集
  • 粘葉本和漢朗詠集
  • 寸松庵色紙
  • 継色紙
  • 元永本古今集
  • 本願寺本三十六人歌集
  • 曼殊院本古集  など

それぞれが本になり出版されています。

販売されている場所は、ネット通販サイトはもちろん、書道用品店、古筆を扱う古本屋などに置いてあります。何から手をつけてよいか分からない場合は、講師に相談すると良いでしょう。

お稽古の進め方・流れ

・お稽古の進め方

仮名を学ぶのが初めての方には、慣れるまで基礎シートで練習していただきます。

慣れて来られたら、他の生徒さんと同じ課題に取り組んで頂きます。

当サロンの仮名臨書コースの特徴は、和歌一首を、拡大と原寸の2パターンで常に練習することです。小さい文字だけをやっていても、雰囲気だけでサラサラと書いてしまい、筆脈などの見落としや誤字が多くなり、学びは半減してしまうからです。

講師が仮名を分かりやすく大きめにお手本書きをします。それを臨書してください。

そして原寸の仮名臨書も同時にしていただきます。

1番、理想的な学習方法は、「先生のお手本」ではなく、古筆を見て臨書をすることですので、原寸の臨書は初めての方でも、拡大練習の後には必ず法帖を見て原寸で書いて頂きます。

ですので、このコースでは中サイズと小筆の二本が必要になります。

筆選びがわからない方は、ぜひ当サロンお勧めのお筆をご活用ください。

・お稽古の流れ

毎月頭に、和歌一首の拡大お手本と、原寸古筆がホームページの会員ページに搭載されるので、それをダウンロードコピーし、手元左において臨書してください。

その後はプランに沿った添削を行います。拡大と原寸、常に両方を送信提出、または郵送してください。

仮名臨書で必要なお道具

仮名臨書で必要なお道具は以下7点です。

  1. 硯(仮名用)
  2. 筆(仮名用)
  3. 下敷き
  4. 文鎮
  5. 固形墨(仮名用)
  6. 水差し
  7. 仮名用半紙

お持ち運びをする必要がある方は、この他にケース、筆巻きが必要になります。ご自宅でのお稽古でしたら上記の7点で十分だと思います。筆置きはお好みで、あってもなくてもどちらでも大丈夫です。

お道具選びにお困りでしたら、ぜひ当サロンが厳選しセレクトした仮名臨書書道具セットをご活用ください。

お道具の手入れ

・仮名用の小筆

お手入れが1番大切なのはお筆です。

特に、仮名の筆には、命毛といって、中心に一本、ピント伸びた毛があり、これが仮名文字を書くときの大事な役割を果たしてくれています。だから命毛と言うのです。これが削れてきたり傷んだりすると、筆の替え時です。

だからこそ、丁寧に扱わなければ寿命はとても短いです。

穂先を少し下ろして使ったお筆は、その使った所だけを墨取りします。

まず左手のひらに、水を垂らしたティッシュを乗せ、そこに使用した小筆で、字や模様を書くように線を書き、毛についた墨を落とすようにしばらく書き続けます。

ある程度、墨が薄くなってきたら、お手入れ終了です。

あまり神経質に、墨が全くつかなくなるまで繰り返すと、命毛を傷めたり、穂を全て下ろしてしまうと言う事になりかねません。

・中筆

中筆は、穂の半分くらいまでしか使いませんが、全ておろして構いません。使っていると、穂の上の方に墨が固まってきてしまいますので、固形石鹸などで優しく洗ってください。その後は水気を切って、穂先を尖らすように毛束をまとめ、紐で吊るして乾かしてください。これをしっかりやると筆持ちが全然違います。これらを怠ると一年もしないうちに筆先が割れてしまいます。

・固形墨

固形墨、これは墨を擦った後、そのままにしておくのではなく、書き損じた紙ですぐに水分を拭き取りましょう。擦ったまま硯の横などに放置しておくと、固形墨のひび割れの原因になります。

・硯

硯の使用後は速やかに洗いましょう。

特に、仮名に使用する硯は清潔に保たないと、固まった墨が蓄積されていって、そのまま使用すると、仮名を書くとき、その墨の塊が、繊細な線を書く邪魔をします。

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