男性の恋ゆえ涙

平 貞文(たいらのさだふみ)670

枕より 又しる人もなきこひを 涙せきあへず もらしつるかな

私の枕以外、知る人はいなかった私の恋、涙をせき止める事が出来ずついに世間に漏らしてしまったよ

平安の時代、枕だけが、秘密の恋を知っていると云われていました。

しかし恋するあまり、恋の涙はどうにも止められずに流れ落ち、世間にまで漏れてしまった

という事です。

恋心を自分1人の胸の中にだけ留めて置くのは難しく、ついつい友人にでも話してしまったのでしょう。

ちなみにこの歌の作者は、平 貞文(たいらのさだふみ)。

平安きってのプレイボーイ在原業平とも引けを取らない情事を好む人としても有名な方です。

そして、容姿もまた、在原業平と並ぶ美男子だったそうです。

現代に置き換えて考えてみると、男性が恋をして泣く、と言う描写はどう捉えられるのでしょうか。

可愛い、頼りない、どちらの声も聞こえてきそうですが。。。

武士道以前の平安当時は、『男性の恋ゆえの涙』は和歌に度々出てきますので、表現の1つとしては大いに受け入れられていたのでしょう。

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